2月22日”頭痛の日”に、アムジェン株式会社主催、片頭痛コントロールカレッジ第3回「片頭痛の、ホントの痛み」トークイベントが開催されました。
2012年、頭痛に関する知識の普及啓発などを目的に、日本頭痛協会が2月22日を頭痛の日に制定しています。
イベントには富士通クリニックで頭痛外来を担当する五十嵐久佳先生、成城ハートクリニック院長の北川容子先生 、ヨガライフスライリストのtsukiさんがゲストに招かれ、片頭痛患者さん、患者さんご家族やパートナー、片頭痛を疑う方を中心に、一般の方を含め多くの方が参加しました。
片頭痛は理解されにくい
富士通クリニックで頭痛外来を担当する五十嵐先生によると、「片頭痛は他人には理解されにくいけれど生活への支障が大きい」そう。
自身も長年片頭痛で悩んでいたという北川先生、tsukiさんも「頭痛くらいで会社(や学校)は休めない、人に迷惑はかけられない」などかなり悩んだことがあったと言います。
そもそも自分の症状が、片頭痛であることを認識するまでも時間がかかったという2人。
「頭痛くらいで・・」と思って無理をしてしまった経験、あなたもありませんか?
片頭痛は神経疾患の一つでいわゆる”病気”。生活に支障が出るほどの頭痛により、吐き気や嘔吐を伴う辛い症状の人もたくさんいます。しかし、そのつらい頭痛を我慢し、医療機関で適切な対処を受けていない人も多いのが現状です。
また、今や日本人の約4割が頭痛を抱えて生活していると言われており、そのうち女性患者は男性患者の4倍いることもわかっています。
実は女性の多くは、月経時におこる頭痛を生理痛の一種だと考えています。しかしながら、これこそが”片頭痛”であることもあり、適切に対処すれば症状が緩和する可能性もあります。
頭痛による生活への負担は様々。もし、あなたが週1回頭痛を感じているとしたら。たまのことだし・・と思いますか?
ちょっと考えてみてください。これを1年間でみるとそのうちなんと約50日=2ヶ月間弱も頭痛に悩まされていることになるのです。
2ヶ月弱も頭痛を感じる日があれば、生活する上でもかなりの負担になっているはず。この頭痛が解消できたらきっともっと暮らしやすくなるのではないでしょうか。
頭痛くらいで、と我慢せず、辛い症状のあることを周りの人に伝えてみましょう。
片頭痛は治療できる!
実は30代女性は5人に1人が片頭痛だというデータもありますが、前述したように生理痛の一部だと思い込み、その自覚のない人も。
目や肩、首の痛みは片頭痛が原因のことも多いですが、別の原因と勘違いし、別の治療や対処法を受けると、症状が悪化してしまうこともあるそうです。
「一般では見極めは本当に難しい。片頭痛のイメージと違う症状でも、片頭痛かもしれません」、と五十嵐先生。
いずれにせよおすすめしたいのは、まずは一度受診してみること。適切な治療を受けることで、悩みが解消するかもしれません。
これまで薬を飲んで効果がなかった、という人にも、注射など新しい治療法もあるそうです。さらに治療薬だけでなく、予防薬もあるので、気になることがあればぜひ専門医に相談してみてください。
また、五十嵐先生は、「週に2日薬を飲んでいる人は、”薬物乱用頭痛”に当てはまる可能性があり、病院に来てほしい」とも。
片頭痛の症状には、命に関わるような病気が隠れている可能性もあります。もちろん、何もなければそれに越したことはありませんが、気になる方は受診する機会を持っておくと安心です。
片頭痛について正しく理解しよう
片頭痛で痛いのは、頭だけではありません。
頻発する発作(頭痛)によって生活を邪魔されて、精神的につらく、そのつらさを周囲に知ってもらえなくて、心まで痛むこともあります。
頭だけでなくて、生活に支障がでてしまうのが、片頭痛の、”ホントの痛み”だと片頭痛の啓発活動に取り組むアムジェン株式会社はいいます。
今回のイベントをきっかけに、片頭痛に悩んでいる方、その周りの方、双方の理解がさらに進むといいですね。