【8月28日は「汗の日」】実は深刻!?な汗にまつわるトラブルについて学ぼう

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8月28日は「汗の日」。私たちの夏の暮らしと汗は切っても切り離せないもの。汗が気になって好きな服が着られない、恋人とのデートでも必要以上に距離をとってしまう・・など、なかなか人に話す機会はないものの、実は悩んでいるという人も少なくないはず。

今回はそんな汗にまつわることについて少し詳しくご紹介します。

汗のトラブル、多汗症


ワキの汗ジミに対する人目が気になる、手のひらの汗で握手や物を持つことをためらう、汗のニオイが気になる・・そんな汗の悩みを抱えていませんか?

実際に、日本人の7人に1人が汗の量が多くて困っているというデータもあります。このような日常生活に支障をきたすほどの多すぎる汗の悩みの原因は「多汗症」と呼ばれる疾患である可能性があり、薬などによる治療を受けることもできます。

しかし、そうした情報が少ないために、人知れず悩んでいる方が非常に多くいるのも現実です。

腋窩多汗症とその疾病費用分析

とある調査によると
・ワキ汗によって生産性が30%低下している
・ワキ汗による経済損失が月3120億円
という結果も。

これに対処するために、腋窩多汗症患者の方が衛生用品に多額の支出を強いられていることも明らかになり、さらに、この疾患は患者さん本人だけでなく、社会経済にまで影響を与えることも示唆されました。腋窩多汗症の治療を行うことで、労働生産性の回復を通じた患者さんの社会生活の向上が期待できます。

腋窩多汗症の方は日常生活や社会生活に大きな支障を感じている

腋窩多汗症の方を対象に行った意識調査によると、
・汗の不快感や見た目への恥ずかしさが、患者さんの負担になっている
・日常生活は送れていても、本当にやりたいことができていない可能性がある
ことが明らかに。

腋窩多汗症の方は、多量の汗による不快感や衣服にできる汗ジミに対する恥ずかしさのために、日常生活や社会生活に大きな支障を感じており、well-being(「幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態」のこと)が損なわれた状態にあります。中には、学校行事に参加できなかったという方や、希望の職種・職業を諦めたという方もおり、この疾患が患者さんの人生に重大な影響を及ぼす可能性があります。

8月28日は汗の日!汗について知ろう


平成5年に日本発汗学会が発汗研究会として発足した、8月28日が今年新たに「汗の日」として登録されました。

この登録を記念し、2022年8月28日(日)10時より、「汗の日記念」たかが汗?されど汗!web市民公開講座〜今知りたい汗のこと〜が開催されます。多汗症および無汗症のスペシャリストの先生方やNPO法人多汗症サポートグループの方が登壇するイベント。

汗について深く知れる貴重な機会なので、ご興味のある方はぜひお見逃しなく。

「汗の日記念」たかが汗?されど汗!web市民公開講座〜今知りたい汗のこと〜

日時:8月28日 (日)10:00〜11:00
主催:第30回日本発汗学会総会
協賛:科研製薬株式会社

詳細はこちら!